0404 有限会社比嘉酒造が省力化投資補助金〈一般型〉で採択|泡盛「残波」の製造ライン自動化事例
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有限会社比嘉酒造(沖縄県) 省力化投資補助金〈一般型〉1次公募 採択

今回は当社で申請のサポートをさせていただき、省力化投資補助金(1次締切)で採択となった有限会社比嘉酒造の代表取締役 比嘉 兼作様、常務取締役 比嘉 静香様に、当社のコンサルティングサービスを受けていただいた感想をお伺いしました。

補助金申請のきっかけ

松本(株式会社プランベース):今回は、1948年の創業以来、沖縄県読谷村で琉球泡盛「残波」を製造されている有限会社比嘉酒造様にお話を伺います。
当社は、認定支援機関として今回の省力化投資補助金〈一般型〉の申請に向けて事業計画の策定をサポートさせていただきました。本日はよろしくお願いいたします。
まずは、補助金を申請しようと思ったきっかけから教えていただけますか。

比嘉様(有限会社比嘉酒造):よろしくお願いいたします。当社は「沖縄県民によい泡盛を」という創業者・比嘉寅吉の理念のもと、安心で安全な泡盛造りを行ってきました。
現在は「SMILE BE WAVES」という新たなテーマを掲げ、現代のライフスタイルに合わせたブランド展開を進めています。
しかし、利益率が高く特別感のある瓶製品の梱包・出荷工程が手作業に依存しており、それがボトルネックとなって最適なプロダクトミックスが実現できないという経営課題がありました。
人手不足や過酷な労働環境の改善が急務だった中、日頃から信頼している設備商社の担当者の方からプランベースさんをご紹介いただきました。信頼する方からの推薦ということもあり安心してお任せできると考え、補助金を活用した設備投資を決断しました。

製造している琉球泡盛「残波」
製造している琉球泡盛「残波」

補助事業の内容について

松本: 当社ではヒアリングを通じてストーリーを整理し、審査目線を踏まえた事業計画づくりを伴走支援させていただきました。今回の補助事業の具体的な内容について教えてください。

比嘉様: 「残波」の瓶製品の製造過程における梱包・出荷工程を省力化するため、ラベラー、インケーサー、パレタイザー等を備えたオーダーメイドの製造ラインを導入します。
これまで人手で行っていたラベル貼付や箱詰め、重量のある段ボールのパレット積みなどを自動化する計画です。

補助事業によって生まれる効果

松本: 補助事業によって生まれる効果や強みは、どのようなものになりますか。

比嘉様: まず大きな効果として、1日あたりの梱包・出荷作業が大幅に削減されます。この浮いた工数を活用し、これまで人手不足で不可能だった紙パックと瓶製品の製造ラインの同時稼働が可能になり、一年を通じて飛躍的な増産が見込めるようになります。
また、手作業によるラベルのゆがみといったヒューマンエラーが減少し、不良流出率が低下するのも大きなメリットです。
さらに、瓶製品はお土産や飲食店で提供されるため、パッケージ自体に広告効果があり、当社だけでなく沖縄泡盛全体の知名度向上にも貢献できます。使用できないキズのある瓶は琉球ガラスの工房へ供給しているため、瓶の使用量増加は地域のガラス工房の生産コスト低減という効果も見込めると思っています。

松本:付加価値の高い瓶製品の出荷量が増加することで、収益性も大きく向上しますね。
私たちが作成をご支援した事業計画では、労働生産性の向上という目標も掲げています。単なる自動化にとどまらず、労働環境の改善と継続的な賃上げという好循環を生み出しうる点も、このプロジェクトの大きな価値だと感じています。
最後に、今後の展望をお聞かせください。

今後の展望

比嘉様:省力化で生まれた余力を活用し、従業員にはDX推進や自動化に対応した高付加価値な業務へのスキルアップを図ってもらいます。
また、国内外で高まるクラフト酒需要やインバウンド需要の回復に応え、沖縄県外や海外市場への「残波」ブランドの販路拡大を加速させたいと考えています。

松本: 伝統産業の課題を設備の自動化で乗り越え、従業員への還元や世界展開へと繋げる素晴らしい計画ですね。
当社としても、今回のプロジェクトで描いた事業計画の実現に向け、比嘉酒造様の持続的な成長を今後も全力でサポートしてまいります。
本日はありがとうございました。