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【宿泊業向け】省力化投資補助金|導入事例・活用ポイントを徹底解説

目次

宿泊業は、スタッフの離職率が高いにも関わらず、ホテルの開業が相次いでいます。それにより宿泊業の人手不足は深刻化しており、解決に向けた早急な取り組みが課題となっています。 2024年から始まった「中小企業省力化投資補助金」は、人手不足に悩む中小企業等に対して、省力化製品の導入を支援する制度です。 本事業を活用することで人手不足解消や生産性向上を図ることができます。 この記事では、宿泊業における中小企業省力化投資補助金の活用例や申請できる製品について徹底解説しています。

この記事でわかること
1 省力化補助金とは
2 宿泊業における補助金採択事例
3 宿泊業で申請できる設備

省力化投資補助金とは

省力化投資補助金(正式名称:中小企業省力化投資補助金)は、中小企業が業務の効率化や生産性向上を目的とする設備投資を支援する国の補助金制度です。2025年1月に第1回公募が開始され、これまでに第3回公募までが終了しています。

省力化投資補助金は「カタログ注文型」と「一般型」があり、省力化につながるようなIoT技術やロボット、自動化装置、ITツールなどの導入費用の一部が補助され、企業の成長を支援します。

 

▼2026年の最新情報については、こちらの記事も参考にしてください。

中小企業省力化投資補助金で宿泊業が申請できる製品

中小企業省力化投資補助金で宿泊業が申請できる製品は、2024年12月時点で以下の4件があります。それぞれ特徴や省力化効果を把握し、自社の課題やニーズに合った製品を選択することが重要です。

  1. 清掃ロボット
  2. 配膳ロボット
  3. スチームコンベクションオーブン
  4. 自動チェックイン機

以下ではそれぞれの製品について、製品概要や導入費用、ポイントなどを解説していきます。

清掃ロボット

清掃員が作業していた清掃業務を自動で動く清掃ロボットが担います。
人や障害物を避けながら、廊下やロビーなどの床面を清掃をすることが可能です。

製品概要 自律走行で床を清掃するロボット。各種センサにより、人や障害物を回避しながら清掃可能。
導入費用 数百万円程度で導入可能。基本的に導入後の設定を行えばすぐに使用可能。
ポイント 掃除機での清掃と比べて、大幅にコスト削減効果を得られる。
人手により実施している清掃業務を清掃ロボットが代替することにより、清掃業務の省力化が期待できる。

配膳ロボット

宿泊業において、スタッフが行っていた配膳や下げ膳を全て自動で動く配膳ロボットが担います。
人や障害物を避けながら、料理や飲み物等をトレーに乗せて運びます。

製品概要 各種センサにより人や障害物を回避しながら、自律走行により料理や飲み物等を人に代わって配膳するロボット。
導入費用 数十~数百万円程度で導入可能。基本的に導入後の設定を行えばすぐに使用可能。
ポイント 人手により実施している配膳業務や搬送業務を配膳ロボットが代替することにより、配膳業務の省力化が期待できる。

スチームコンベクションオーブン

コンベクションオーブン(ファンにより熱風を強制対流させるオーブン)とは、蒸気発生装置を取り付け、熱風、水蒸気、熱風+水蒸気を利用することにより、焼く、蒸す、煮る、炊く、炒めるなど多様な加熱調理を1台で担うことができる製品です。

宿泊業のキッチンにおいて、シェフがフライパンで調理していたものが、焼く、蒸す、煮る、炊く、炒めるなどの調理を全てスチームコンベクションオーブンが担います。

製品概要 プログラム機能を持ち、料理、食材ごとの加熱時間、温度等を登録でき、使用する人間を問わず調理を任せられる製。
導入費用 数百万円程度で導入可能。設置費用は数十万円程度で、基本的に導入後の設定を行えばすぐに使用可能。
ポイント
  • 肉のうまみをうまく閉じ込めて調理できるなどの料理の品質向上がはかれる。
  • 内部温度を検知して自動で温度調整を行うため、熟練したスタッフの調理を経験の浅いスタッフでも再現することができる。
  • 食材の歩留まりの減少幅が抑えられる。

自動チェックイン機

旅館やホテルにおいて、チェックインのフロント業務が自動化されます。
集中するチェックイン時間帯の混雑を軽減することが期待されます。

製品概要 チェックイン機能、精算・会計機能を有し、顧客が自動でチェックインを行えるようになる製品。また、チェックアウト機能、カードキー発行機能を有し、これらを自動化できる。
導入費用 数百万円程度で導入可能。設置費用は数十万円程度。初期設定を行えばすぐに稼働ができる。
ポイント
  • ヒューマンエラーおよび接客時の金銭トラブルが削減される。
  • 窓口対応に割いていた人員を他の作業に回すことで顧客満足度も向上が期待できる。
  • 顧客情報やパスポート情報のペーパーレス化による環境への配慮も期待される。

なお、製品に関するさらに詳しい情報は公式HPにありますので、参照してください。
▼製品カタログはこちら
https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/product_catalog.pdf

導入できる省力化製品にはそれぞれに期待される省力化効果がありますので、自社の課題やニーズに合った製品を導入する必要があります。
それにより、省力化を促進し人手不足の解消につなげることができます。

宿泊業における中小企業省力化投資補助金の活用例

宿泊業は、中小企業省力化投資補助金により省力化製品を導入することで、作業時間の短縮や人員の最適配置など人手不足の対応を図ることができます
この項目では、宿泊業における本事業の具体的な活用例を解説します。

活用例① スチームコンベクションオーブン

宿泊業がスチームコンベクションオーブンを導入することで、調理業務の効率化や従業員の負担軽減などが期待できます
以下に、スチームコンベクションオーブンを導入することで得られる効果やメリットを示します。

調理業務時間の削減と人員の最適配置

本製品を導入することで調理業務に要する時間が大幅に削減されます。
例えば、従来熟練シェフが2時間かけて作っていたローストビーフは、スチームコンベクションオーブンの導入によりボタンを押して待つだけで完了します。この間シェフは他の業務に専念できるため、効率が大幅に向上します。
また、スチームコンベクションオーブンはプログラム機能を持つため、熟練シェフが調理を担当する必要はなく、経験の浅いスタッフでも高品質な調理を再現できます。これにより、人員配置を最適化し、シェフの代わりに一般スタッフでも十分対応可能な状況が作り出せます。

調理の安定化

本製品の導入は、調理のばらつきがなくなり、安定した品質を保つことが期待されます
スチームコンベクションオーブンはプログラム機能により、料理・食材ごとの加熱時間や温度などを登録することができます。
これによりレシピを標準化できるため、異なるシェフやスタッフが調理しても、常に一定の仕上がりが期待できます

調理時間のスケジュール管理が容易になる

本製品を導入することで調理時間のスケジュール管理が容易になることが期待されます
従来の調理方法では、火加減の調整や食材の状態などを確認しながら調理する必要がありましたが、スチームコンベクションオーブンは加熱時間や温度などを設定することができるため、スタッフは調理時間を把握して作業計画を立てることができます
これにより、調理場でのスケジュールが整理され、効率的な作業が可能となります。

 

以上のように、宿泊業がスチームコンベクションオーブンを導入することで、作業時間の短縮や人員の最適配置、業務の効率化などが可能となります。

活用例② 自動チェックイン機

宿泊業が自動チェックイン機を導入することで、業務の効率化やコスト削減が期待できます。チェックインの繁忙時間帯におけるフロント業務の負担軽減や、顧客対応の迅速化の実現が期待されます。
以下に、自動チェックイン機を導入することで得られる効果やメリットを示します。

フロント業務と人件費の削減

本製品を導入することで、業務と人件費が大幅に削減されることが期待されます
従来の宿泊業では、チェックイン時にフロントスタッフがチェックインの手続きや利用についての説明を行っていましたが、自動チェックイン機を導入することで、その業務とそれを担うスタッフの人件費が削減されます。

例として、1回のチェックインに3分かかり、1日に50件のチェックインがあるとすると、チェックイン業務に必要となる時間は、
3分×50件 = 150分 (2時間30分)
となります。

また、上記の時間削減に伴い、フロントスタッフの人件費も削減されます。

チェックイン業務を時給1,200円の従業員1人が行っているとすると、フロントスタッフの月間人件費は、
1,200円/時間×2.5時間 = 3,000円/日
3,000円/日×30日 = 90,000円/日
となります。

以上より、自動チェックイン機を導入することで、フロント業務に要する時間とそれにかかる人件費が大幅に削減されます。

チェックイン時間の柔軟化

本製品の導入は、チェックイン時間が柔軟になるというメリットももたらします。
従来のフロント業務はスタッフのシフトに依存しているため、深夜や早朝のチェックイン対応には追加の人件費が発生していました。しかし、その業務を自動化させることにより、スタッフが不在でも顧客は自由にチェックインをすることが可能となり、宿泊施設はチェックイン時間をより柔軟に設定できます。これにより、深夜・早朝到着の顧客にも対応可能となり、宿泊機会の損失を防ぐことができます

顧客満足度の向上

自動チェックイン機の導入は、顧客満足度が向上することも期待されます。
自動チェックイン機の導入により削減された時間を、他の業務に充てることができるため、人員の効率的な活用が可能となります
フロント業務以外の業務に専念できるため、部屋の清掃や顧客対応への迅速化など、付加価値の高いサービスを提供する時間が増え、顧客満足度の向上に貢献します

 

以上のように、宿泊業が自動チェックイン機を導入することで、業務・人件費の削減やチェックイン時間の柔軟化などが可能となり、顧客満足度の向上にもつながります。

まとめ

宿泊業界は、長時間労働や低賃金による離職率の高さなど、人手不足が深刻な課題となっています。

中小企業省力化投資補助金を活用することで、業務効率化や人件費抑制に対応でき、従業員の負担軽減と生産性向上を同時に実現可能です。
自社の課題やニーズに合わせて適切な製品を導入し、補助を受けることで、事業の成長や賃上げも見込めるため、宿泊業の経営改善に非常に有効な制度です。

 

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この記事の執筆者

村上 貴弘

村上 貴弘

東京大学経済学部卒。
中小企業診断士、行政書士。
2019年株式会社プランベース創業。
2021年meditips行政書士事務所開業。
製造業、建設業、運輸業、ソフトウェア業など幅広い業種の補助金申請支援実績が豊富。特に事業再構築補助金やものづくり補助金、成長投資補助金といった大規模な補助金の申請に強みを持つ。