【2025年版】ものづくり補助金 納品前に必ずチェック!実績報告の必須書類を徹底解説

目次
事業者の設備投資やサービス開発を支援するものづくり補助金。厳しい審査を通過して採択されても、実績報告などの手続きに不備があれば、補助金を受け取れなくなる可能性があります。特に採択後から納品までの期間に必要な書類を確認・準備しておかなければ、納品後では手遅れになることがあります。実績報告は提出書類も多く複雑なため、「何から手をつければよいか分からない」と感じる事業者も少なくありません。この記事では、ものづくり補助金の実績報告について、採択後から納品までの具体的な進め方や必要書類、書き方のポイントをわかりやすく解説します。事前準備の参考として、ぜひご活用ください。
ものづくり補助金の流れと実績報告のタイミング
ものづくり補助金は、中小企業が設備導入やサービス開発にかかる費用の一部を国が支援する制度です。
補助金の受け取りまでの大まかな流れは次の通りです。
- 申請・採択
- 交付申請・決定
- 補助事業の実施
∟設備の購入や導入
∟物品の納品・検収
∟支払い手続き - 実績報告
∟事業完了後に提出
∟どの設備を購入したか、支払い状況などを報告 - 確定検査
∟実績報告に基づき、事務局が確認
※場合によっては実績報告前に行うこともある - 補助金請求・受領
∟確認完了後、補助金の請求可能
∟補助金入金
今回は、交付決定された事業者向けに実績報告について解説します。
※本コラムでは最新(2025年10月24日現在)の19次申請での実績報告資料を参考に要約しております。
19次以前、以降の実績報告では変更点がある可能性がありますのでご了承ください。
▼ものづくり補助金について、最新情報はこちら
実績報告に必要な書類一覧
実績報告では、大きく分けて「費目共通」と「費目別」の2種類の資料を提出します。
提出は、各資料を「A_費目共通」および「B_費目別」フォルダ内の、それぞれ指定されたフォルダに格納します。
A_費目共通の資料
「A_費目共通」フォルダには、以下の3つのサブフォルダがあり、それぞれ指定された資料を格納します。
| 提出フォルダ名 | 資料名称 | ファイル形式 |
|---|---|---|
| A-1_実績報告書 | 実績報告書 | |
| 経費明細表 | Excel | |
| 取得財産等管理台帳 | Excel | |
| 試作品等(成果)受領書 | ||
| A-2_出納帳 | 預金(現金)出納帳 | |
| 通帳コピー | ||
| A-3_預り金 ※専門家経費を個人払いで支払った場合のみ | 預り金元帳 | |
| 納付書コピー |
A_費目共通の注意点・ポイント
提出するファイルの様式が決まっており、ものづくり補助金総合サイト_補助事業の手引きからダウンロードします。
「実績報告関連資料」をダウンロードして「フォルダ集」開き、該当の資料を格納します。
ファイル名の先頭には【R1で始まる受付番号】を記載ください。
例)実績報告書のファイル名
【R1で始まる受付番号】事業者名_実績報告書
A-2_出納帳
通帳を所有していない場合は、当座勘定照合表など通帳に相当する内容が記載された書類で代用できます。
A-3_預り金
専門家経費を個人払いで支払った場合のみ書類を格納する必要があります。
B_費目別の資料
「B_費目別」フォルダには、経費の項目ごとにサブフォルダが格納されています。
申請し採択された費目(補助対象経費)のフォルダのみを使用してください。
| B-1_機械装置・システム構築費 | B-2_技術導入費 | B-3_専門家経費 |
| B-4_運搬費 | B-5_クラウドサービス利用費 | B-6_原材料費 |
| B-7_外注費 | B-8_知的財産権等関連経費 | B-9_海外旅費 |
| B-10_通訳・翻訳費 | B-11_広告宣伝・販売促進費 |
各費目フォルダに格納する基本的な書類は、以下の通りです。
・見積書
・見積依頼書(仕様書)
・相見積書
・注文書(契約書)
・受注書
・請求書
・納品書
・振込依頼書
・費目別支出明細書
・参考形式14に添付する画像データ
・受払簿(部品に関する機械装置費、原材料費、原材料等の再加工に関する外注費のみ作成)
B_費目別は、すべてのファイル名の先頭に【R1で始まる受付番号】を記入ください。
またB_費目別にファイル形式は、すべてPDFファイルに変換が必要です。
実績報告書類の作成手順と進め方
最初に「B_費目別(個別の経費)」の書類を固め、その後「A_費目共通(全体のまとめ)」を作成する流れをおすすめします。
①経理書類の整備(Bの作成)
➁費目別支出明細書の作成(Bの作成)
③経費明細表の作成(A-1の作成)
④実績報告書の作成(A-1の作成)
⑤その他の必要な書類の作成
実績報告書の作成ポイント
実績報告書は、A-1のフォルダに提出する以下の8つの項目を記載する資料です。
1.事業計画名
2.事業実施期間
3.補助事業の主たる実施場所
4.実施した事業の概要とその成果
5.事業分野
6.実施した補助事業の具体的内容とその成果
7.補助事業の成果の事業化に向けて想定している内容
8.実施した事業の成果に係る無償譲渡・無償貸与・無償供与及びテスト販売の状況
「6.実施した補助事業の具体的内容とその成果」の構成とポイント
実績報告書では特に「6.実施した補助事業の具体的内容とその成果」の項目が重要です。
大まかな構成と各部分のポイントを解説します。
交付申請時の計画
交付申請時の計画には、事業の背景や取り組みの目的と概要、スケジュールを記載します。
交付申請時の内容を要約した文章で、ボリュームは求められません。
ただし、申請時の予定から変更があれば、その内容を明記する必要があります。
実際の取り組み
交付申請時の計画と照らし合わせながら、実際はどのように補助事業が進行したかを報告します。
実績報告資料等作成マニュアル(の記入例)にあるように、スケジュールは表形式での記載を推奨します。
取り組みの結果
取り組みの成果は、具体的に報告することがポイントです。
「従来の方法と比べて生産効率が大幅にアップした」などの抽象的な書き方では、再作成を求められる恐れがあります。
図やグラフ、写真などを交えて、定量的な報告となるよう意識しましょう。
「取り組みの結果」には、購入した機械装置や開発した試作品・サービスの詳細、専門家の活用結果なども含めます。
さらに、その成果を踏まえた今後の展望として、事業化のスケジュールや売上計画なども記載する必要があります。
実績報告書の注意点
実績報告書と遂行状況報告書は違う
遂行状況報告書は、事務局から依頼を受けた場合に提出が必要になる書類で、補助事業実施期間中の状況を報告する資料です。
実績報告書とは提出のタイミングが異なるため、混同しないようにご注意ください。
スケジュールの遅れなど当初の予定と乖離がある場合は、迅速に遂行状況報告書で報告します。
実績報告書の提出前に地域事務局に確認してもらう
実績報告資料等は、担当の地域事務局による確認を経た上で、全国事務局に提出するよう指示されています。
指摘を受けた部分を修正したのちに、電子システム「jGrants」を通じて、全国事務局へ実績報告書類を提出してください。
実績報告書の提出期限を守る
実績報告書類の提出期限は、以下のいずれか早い方となります。
・補助事業の完了後、その日から起算して30日を経過した日
・交付決定通知書記載の補助事業完了期限日
期限内に実績報告できなければ、補助金を受け取れなくなる恐れがあります。
提出が期限に間に合わない場合は、迅速に専門家への相談を検討してください。
実績報告書に使用する写真撮影・データの保管を忘れない
実績報告書に使用する写真には、タイミングを逃すと取得困難なものがあります。写真撮影のルールを把握し、過不足なく写真撮影しましょう。 たとえば、納品時の写真は、物量・数量が分かる状態で撮影しなければいけません。機械装置の特別な付属品も、撮影対象となります。また、機械装置を設置する際は、設置前後の写真が必要です。実績報告書をスムーズに作成するために、こまめに写真のデータを整理しておきましょう。
実績報告書に使用する写真は、対象経費ごとに納品時、送付伝票、設置前、設置後の写真が必要になります。
原材料など複数個ある場合は、物量・数量が分かる状態で撮影しなければいけません。
納品日には必ず対応するように確認しましょう。
経理証拠書類の日付の確認と原本を保管する
「B_費目別」のフォルダに入れる経理証拠書類の原本は保管してください。
中間監査や確定検査の際に原本がないと、補助金が取り消される恐れがあります。
中間監査では、納入された設備と経理証拠書類の整理状況を確認され、不備があれば指摘を受けます。
地域事務局によっては中間監査がないケースもあるため、詳しくは担当の地域事務局の指示に従いましょう。
確定検査は、現場を確認して交付金額を決定するために実施されます。
まとめ
ものづくり補助金の実績報告は、補助事業が完了したタイミングで実施します。実績報告書に加え、経理関連、帳簿関連の書類の準備、納品時の写真撮影などを忘れないよう対応しましょう。
また、実績報告書の「実施した補助事業の具体的内容とその成果」では、具体的で定量的な報告であるかが重視されるため、専門家による報告書の作成をおすすめします。
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